自転車の自作室内スタンドに関するアイデアです。
ロードバイクやクロスバイクを持ってる人は大抵室内保管をしていると思われます。
雨ざらしを避けるというのもありますが、自転車の場合はあっという間に盗まれてしまうからですね。
ただ、普通に室内に置いとくと意外に場所をとるので邪魔になります。それで邪魔にならない自転車ラックが欲しくなります。
でも市販のラックは無駄に高いし、味気ない。
どうせならインテリアの一つになるようなものがいい、
壁掛けがカッコイイなと。
で、
まずこういうのに憧れたりするわけです(笑)。
場所はとらないしインテリアとしてもいいです。
しかしこれ、簡単そうに見えるけどほとんど実現不可能だったりするんですよね。
これが可能になるのは壁がコンクリートなどの硬いもので、さらにそれに穴を開けても構わない、ことが条件になります。
日本の住宅によくある石膏ボード貼っただけのスカスカの壁だとそもそも強度がないし、賃貸なんかでは壁に穴をあけることすらできなかったりします。
ロードバイクといえど10kg前後はありますから、それを壁にかけるというのは結構至難の技なんですよね。
そこでいろいろ悩んだ挙句、苦肉の策として
これがよく使われます。
ディアウォールというやつですね。縦型のつっぱり棒みたいなものです。
極太の建築用に使われる2×4材をドンと立ててバネで上下を押さえ付けただけのものです。
これで擬似柱を作り、
そしてセットとして、
こういうハンガーみたいな金具を使います。取り付けられる場所が柱一本なので一点から左右に飛び出したようなフックになります。
自転車の自作壁掛けスタンドというとほとんどこのパターンに行き着くようですが、個人的にはまあいろいろと無理矢理感が漂う方法に見えます。それじゃあいずれ倒れちゃうだろと(笑)。
ディアウォールgoogle画像検索
ディアウォールは棚を作る方法としてはいいですが、自転車をそれに吊るした場合、柱に対して真下ではなく手前(前方)に向かって負荷がかかってきますよね。
基本ただのつっぱり棒なので少しづつ手前にずれてくる。頼りは天井との摩擦だけ。自転車をかける金具もそこから20cm近く突き出しているので金具の根元にも結構な負荷がかかります。仮に今は良かったとしても地震がきた時はどうするんでしょうね。小さな地震でもビクビクじゃないかと思います。
ディアウォールの柱を2本、3本立てて、すのこ状に横板を取り付けて強度を上げてるのも見かけますが、これはこれで無駄にコストかけすぎな気がします。
うちの部屋も例に漏れず賃貸&スカスカ石膏ボードですので、最初はまずこの手(ディアウォール)を考えました。
でもどうしてもこれは不安定じゃないかと思える。そもそも2m以上の2x4を買ってくるのも結構キツい・・。(車ないので)
ということで、他に何かもっといい方法、自作可能な簡単な方法はないものかと考えてみました。
壁に頼らず、ディアウォールにも頼らず、
10kgの重さに耐える強度があり、
格好よくて、
格安で、
特別な技術もいらない、
壁掛け自転車ラック
・・・。
まず壁に頼れないなら自転車スタンドにできる柱がいるわけですが、10kgのものを支えられる強度の素材はいくらでもあります。2x4材である必要は全然ない。
要はそれが倒れてこなければいいわけです。
重要なのはこの点だけ。
で、ネットでいろいろ探し回ってみましたが、まず日本のサイトはほとんどつっぱり棒(ディアウォール)しかない。
海外サイトで壁の直付けじゃない方法はないかと探してみると、
こういうのがありました。
足を手前にせり出すことで前方に倒れてくるのを支えてるようです。
このシンプルさが素晴らしい。
ただ、よーく見るとこれも真ん中の金具で壁に止めてしまっているように見えます。
この足だけでは無理があるようですね。
しかし単純ながらこの構造はとても参考になりました。
要するにスタンドの柱を壁にぴったり付けなければいいんです。斜めにもたれ掛けるようにすれば壁方向に負荷がかかることになり、少なくとも前方に倒れ込む力は激減する。
でも、それではまだまだ不安定。
そこでこの柱を斜めにずっと天井まで伸ばしてしまいます。天井の角にぴったりくっつくようにする。
そうすれば前方に倒れ込もうとしても天井に引っかかって倒れなくなります。
とてもシンプル(笑)。
壁に穴を開けなくても、ただ柱を斜めにかけて天井に引っ掛ければ問題解決(笑)。
しかし、これだと見た目がいまいち、斜めに長い棒が立ってると違和感しかないような気がします・・。
でもこれは案外簡単に解決、斜めに立ってても自然なものがありました。
そう、はしごです。はしごの形だったら何の違和感もありません。
さらに普通に足が二本なのでそれも利点になります。
まず左右へ倒れる心配がない(当たり前)。
そして、
この専用フックから解放されます。
二本の足それぞれに適当なフックを付ければそれでスタンドになる。
負荷の分散にもなります。
この時点で格安で、見た目も良く、という条件もほぼいける。
ここまでをざっくりまとめるとこんな感じ。
そして、これらのことを元に実際に作ってみることにしたんですが、
その2へ続きます。