バンドワゴン効果とは楽隊がワゴンに乗って街を練り歩くと浮かれた群衆が集まってくることから、流行に乗る、時流に乗ることを意味します。
しかしトレードでのバンドワゴン効果は、坂がどんどん急勾配になっていくのに浮かれた群衆がワゴンを押し続けるため、もうこれ以上進めないというところでワゴンが逆走、群衆を轢き潰して坂を転げ落ちます。ワゴンが止まるのは群衆の屍の山で動かなくなるときです。
たとえばこれ。
上昇トレンド中のユーロドル。赤いラインが日足レベルの直近高値、上抜け目前です。
次の1時間足、ここで一気に上抜け。みんなが抜けた!と思う瞬間。
15分足に拡大。ぐんぐん上がっていきます。もう付いていくしかありません。放っとくと置いていかれます。しかし勝者はここでワゴンを離れていきます。
一旦失速、押し目が入ります。ここぞとばかりに買いが殺到します。もう上抜けたんだから上しか目に入りません。
しかしなかなか上がらない。もう急勾配は限界に来てるのに上昇を信じる群衆はわっせわっせとワゴンを押し続けます。しかしワゴン(ロウソク足)の動きはだんだん鈍くなっていきます。
そしてついに逆走。
転げ落ちるように急落します。上しか見てなかった無防備な群衆は次々に轢き潰されます。
そして10時間後。(笑)
みんなが一斉に同じ方向を向く瞬間ほど不安定になります。しかも便乗できる余地があるとさらに危険ですね。逆に大勢が考える心理的な節目を頭に描いて逆手に取るようにすると、期待値は跳ね上がります。
わざとらしすぎるブレイクには注意しましょう。
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