2月 02, 2016

ローソク足について:その1 - トレンドを把握するいたって簡単な方法

(これは自己流でトレード分析してきた研究結果みたいなもんです。何か参考になればいいですが、あまり鵜呑みにしないでね。)



自分のトレードでは重要な基準にローソク足があります。

チャートの流れを読むためには何らかの基準が必要ですが、それを何に求めるかは人それぞれです。よくあるのはインジケーターですね。大抵の人が勝つためのより良い基準を模索して長旅に出ます(そして9割が帰ってこない)。でも「青い鳥」の話じゃないですが大事なものは結局目の前にあったりします。


ローソク足は日本が発明した世界最古のインジケーター。(昔の日本は世界屈指の投資先進国だったんですよね・・)
そして今でも日本人トレーダーの9割はおそらく使っていると思われますが、あるのが当たり前すぎて漫然と見ている人も多いと思われます。ローソク足がついてるのをチャートというんだと無意識に思い込んでるかもしれません。
しかしその昔はローソク足を見るにも手書きで一つ一つ書いたわけで(違う時間足を見たいならまた別に書く!)、手間と時間がかかる根気のいる表示方法だったわけですよ。
それを今はいつでも簡単にクリック一つで見れるのに、逆に視野の外にある。それを中心に意識したトレードはあまり見かけません。(サポレジはその延長かもしれませんが)せいぜいが酒田五法など形状パターンを見るくらい。

なのでここではローソク足に関して自分なりのとらえ方、使い方を書きたいと思います。

自分のトレードは基本的にはサポレジを使ったライントレードなので、ローソク足の見方もその辺と密接に関係してます。


まずはトレンドの簡単な見方です。

これはアホらしいほど簡単な話なんですが、未だに誰かがこういうことについて書いているのを見たことがないのであえて書きます。(ちなみに自分は普通にトレンドの把握に使ってます)

本来はサポレジやダウなども加味して考えるべきなんですが、分かりやすくそういうのは無視してローソク足だけを見ていきます。


例として最近(1/26~27あたり)のドル円15分足の画像です。




上昇と下落(黄色枠内)が見て取れます。

おまけでもう一枚、その直後のトレンド。





1/27の後半。ダブルボトムの後、再度上昇してます。


さて今3つの上昇下落の画像を出しましたが、これらの流れを作るローソク足について共通して言えることは何かわかりますでしょうか?



答えは

「トレンド(上昇下落)が終わるまで一度も直近のローソク足を”実線で””明確に”割り込んでいない」

です。



こう言い切るとちょっと語弊がありますね(笑)

まずコマ足や同時線、はらみ足は直前のローソクに含めて考えます(ないものとして考えるのでもいい)。

また微妙にローソクを割り込んでいる箇所がありますが、微妙な割り込みの場合は次のローソク足で戻したらこれも考えないものとします。


以下の画像はトレンド中戻りがあったところの直近ローソク足の先端を赤ラインで示してあります。





最初の上昇では途中までローソク足下限(赤ライン)を割り込むことなく進みますが、後半になるとちょっとややこしい動きになります。上髭の長いコマ足とはらみ足が出たあと戻りが来ます。先程言ったようにコマ足やはらみ足は含めて考えるようにすると一つ前の陽線下限が最終ラインになります。戻りはこのラインぎりぎりで反発してます。

そしてまた少し上値を伸ばした後、次の戻りでついにローソク足を明確に割り込んできます。これが最初の兆候となり、高値更新が止まりその後もみ合いが始まります。


下落に入ると最初の戻りでコマ足が僅かに上抜けていますが次の足で押し戻されています。ただここはまだもみ合いの範疇で下方ブレイクは次の下落からですので、あまり考えることもないかもしれません。その後は2度ほどローソク上限まで戻りが来ますが、割り込むことなく底値まで到達します。






その次の上昇についても天井までローソクを割り込むことなく上がっているのがわかります。天井付近で初めて明確に下抜けたローソクが出た後、ダブルトップを作り下落に転じてます。


どのトレンドも結局ローソク足の明確な割り込みがあるまで流れが継続していることがわかると思います。



ただこれらの画像、当たり前ですが都合のいいチャートを選んでます(笑)

このチャートを下位足(5分や1分足)で見たら途中で何度もローソクを割り込んでいるはずです。要するに見るべき時間足が重要で、今回はたまたま15分足ばかりですが、トレンドによって1分足の時もあれば日足の時もあります。

また途中でローソク足を割り込んでしまい上位時間足に切り替える時もあります(トレンドが長引いた場合に多い)。

ただ上位足ならいいというわけではなく、ローソク足を割り込まないギリギリの(トレンドが意識している)時間足を見ます。たいていのトレンドにはそういう時間足が存在します。これはトレンドには時間の変わり目を意識したある種のリズムがあるからだと思います。







駄目押しでもう一枚です。

こちらはドル円月足。言わずと知れたアベノミクス相場です。こちらは月足レベルで同じことが言えます。下から2本目の赤ラインではコマ足で僅かに抜けたところがありますが、次の足で戻しています。それ以外は現在まで割り込むことなく続いています。ここ最近は高値でもみ合っていて、先月はついに割り込むかと思いましたが結局長い下ヒゲで終わりました。今の所この上昇トレンドはまだ続いていると言えます。(現状はもみ合っていますが)

次に左側の長い下落トレンドの方を見るとこちらは何度もローソクを割り込んでいるのがわかります。これは月足なのでMT4ではこれ以上の時間足は表示できませんが、仮に5ヶ月足や3ヶ月足などがあれば同じようにローソクを基準に見ることができると思います。




うまく説明できずやたら長くなってしまいましたが、言ってることは簡単なことだと思います。

これらのことを基準にトレンドを見たばあい分かること利用できることが幾つかあります。

それまでローソク足を実線で割り込んでいない時間足を見ることで、

1:その時間足では基本的にトレンドが終わるまでローソク足を割り込まない。

2:ローソクの割り込みがトレンド終了の最初の兆候になる。(反転するとは限りませんが。もみ合った後再度トレンドが継続する場合もあります。)

3:トレンド途中の戻りの許容ラインは直近のローソク先端、押し目買いを待っているならローソク先端に近づいて且つ割り込まないのを確認してからにすると効率いい。

3:ポジションを持っているならローソクを割り込むまでホールドしてるのが効率いい。

4:ローソク足の区切りとサポレジは密接な関係がある。(ローソク足の始値終値がサポレジになっていることは非常に多い)

5:相場は思っている以上に時間の変わり目を意識している。




etc...


イマイチまとまりませんが(笑)とりあえずこんなとこで。

ローソク足についてはまた書きたいと思います。


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